Morinoの部屋

「遊び心いっぱいのホームページに!」の指示をHP担当者にスルーされ、別枠に用意された「Morinoの部屋」。 真面目すぎる医局員を何とか矯正?したい、そんな教授のほっこりルームです。 盛岡、いわて、趣味、ときどき医療をキーワードに、仕事に疲れほっとしたいときに発信します。

Morinoの部屋2020-10-09T16:37:51+09:00
2210, 2020

みちのく一人旅

By |2020年10月22日|Categories: Morinoの部屋|

「ここで一緒に死ねたら〜いいと♫」「たとえどんなに灯りが欲しく〜ても〜♪」こんな悲壮感は皆無ですが、高校2年の夏、東北を一人旅したことがあります。「上野発の夜行列車」に乗り、4人掛けの直角シートで3人組の女子大生に囲まれ、終着の青森駅まで揺られました。楽しそうな3人は話しかけてきます。根掘り葉掘り聞いてくるお姉さんたちで、「何処の大学ですか?」、歳より老けて見えたので、適当に「慶応です」。話が長くなってバレない様、早々に眠ろうとしたのですが、隣人は容赦なく自分の肩にもたれかかり爆睡し、16歳には朝までドキドキの深夜急行でした。「青森駅は雪の中」とは真逆、快晴で爽やかな青森駅で下車すると、3人組を含め乗客は青函連絡船に向かいます。函館かぁ、いいなあ、情緒たっぷりの光景を眺めながら、一人寂しく人の群れと反対に歩き、「金木」をめざし五所川原方面に乗り換えました。当時、通学のために毎日3つの電車を乗り換える必要から読書量が増え、太宰の小説を纏めて読んだのをきっかけに、生家の斜陽館まで足を伸ばすことに決めていました。るるぶもgoogleもない時代、津軽鉄道の金木駅を降りた途端自分の位置がわからず、通りすがりのおばあちゃんに道を尋ね絶句しました。何話しているか全くわからん・・・日本語には「種類」があることを初めて体験しました。青森、十和田湖、花輪、盛岡、松島、仙台、周遊券が使えるバスとローカル列車を乗り継ぎながら南下し、途中サウナに寝泊まりし、仙台駅で変なおやじに絡まれながらも、ちょっとだけ成長感をかみしめ夜行で帰途につきました。もちろん盛岡に足を踏み入れたのはこれが初めてで、レトロな建物と駅前のサウナだけ覚えています。多分、公会堂や岩手銀行だったと思います。まさか、将来住む街になるなんて、先のことはわからないものです。 旅の記憶は、生き方のリミッターに作用します。大学生になると、①中国、②エジプト・ギリシャ・トルコ放浪と、1ヶ月単位のダイハードな大旅行に発展しました。大怪我でもしない限り、旅の失敗は直ぐに成功体験に変容します。新婚旅行は2週間のアンダルシア、リュックを背負ってホテルも現地調達、なんでスーツケースではダメなの?と連れ合いは理解を示さないものの、唖然とするようなものに出会うチャンスの多い、むしろリッチな時間だったと今でも主張するようにしています。こんなことを繰り返すと海外出張の閾値も下がり、年10回程度なら気にならなくなります。動いたからこそ得られるものも多く、最新の医療技術を何処よりも早く導入できたのは、このフットワークに寄るところ大です。 [...]

109, 2020

もり散歩

By |2020年09月01日|Categories: Morinoの部屋|

コロナの影響で学会や会議の出張が無くなり、盛岡で過ごす時間が増えました。会食の激減は飲酒機会を減らすことになり、身体に悪くないのですが、密閉空間でのエクササイズを断念したこともあり、運動不足解消が課題となりました。もともとランニングは大嫌いで、地道に運動を続けるのも苦手です。そこで、知らないところを楽しめて、苦しくない「お散歩」が日課になりました。運動効果を高めるため、心拍数を上げる早歩きです。雨の降っていない夜、盛岡のヒストリカルエリアを、ものすごいスピードで闊歩する大柄の男(少し猫背)を見かけたら、それは僕かもしれません。。。 考えてみると、盛岡に来て9年も経つのに、病院、自宅、駅、現在の繁華街(大通・菜園)、郊外の大型店以外に足を伸ばしませんでした。会話に出てくる町名や店前も、限られた地域しかわからない。。。盛岡の人は、場所をシェアするのに「××橋」のわき、みたいな言い方をするのですが(盛岡の人の地理感覚はどうやら「橋」が中心みたいです)、そもそも橋の名前がわからない。それが一転、夜の「お散歩」を小一時間続けるには、それなりに遠くまで歩く必要があり、当然どこかの橋を渡ることになり、自分の盛岡の地図が大きく書き換えられていきました。そして、今まで空白だった地図に、素晴らしい場所がたくさんあることを再発見したのです。 [...]

608, 2020

もりグルマン その①

By |2020年08月06日|Categories: Morinoの部屋|

この部屋の初稿で書いたヨーグルトの話題が意外に好評で、次はグルメもの、とリクエストがありました。そこで「もりグルマン」と名付け、いわてのおいしいもの(あくまでも私感)をご紹介するシリーズものを展開しようかと思います。いわば、私家版・盛岡のビブグルマン、です。 最初の特集は盛岡人(モリオカン)もきっとそうだと気付いていない、レベルの高い「男飯」を取り上げたいと思います。 [...]

1707, 2020

ロゴ

By |2020年07月17日|Categories: Morinoの部屋|

講座再編、病院移転という大きな組織改変が済み、ホームページをリニューアルするタイミングでしたので、「教室のロゴ」を作ろう、ということになりました。白衣やTシャツにプリントできるようなシンプルなデザイン、が担当に抜擢したS君への依頼でした。彼は劇団での俳優経験があり、そのセンスと人脈を期待しました。S君を中心に、いわてのシンボルって何だろう、ということになり、やはり「あれ」だけは絶対外せない、というのです。啄木さんに「ふるさとの山」と謳われ、岩手医大のロゴにも、かつて我々のホームページにも使わせて頂いてきた、そう「岩手山」です。 でも、ちょっと待てよ。いわてに所縁がない方、岩手山をご存じですか?津軽の岩木山は「帰って来〜いよ〜♫」、会津磐梯山は「宝のお山〜よ♪」と誰もが口ずさめるし、蔵王や鳥海山の名は必ず耳にするはずです。周囲の県には名山とのカップリングしたイメージがあるのに、いわてにおける「岩手山」は、名前のインパクトに乏しいのか、県民の主張が控えめすぎたのか、そこまで知られていないのではないでしょうか?僕は知りませんでした。 [...]

2306, 2020

ヌオ−ブォ・チネマ・パラディーゾ

By |2020年06月23日|Categories: Morinoの部屋|

いわてや盛岡の食、土地・歴史、人についてお話をしてきました。今回は、最近はまっているマイブームの中から、1つご紹介しましょう。外国語を話せるのっていいなあと、誰しも思ったことがあると思いますが、一向に上手くならない英語も、仕事レベルならそれなりに何とかなるので、今さら上達のために頑張って勉強したいとさっぱり思えなくなりました。 人生の中間点を明らかに超え、仕事のための語学では無く、今後の人生を楽しむための語学をもう一つ習っておきたい、という奥底から渇望するような欲求が出てきて、ぼちぼちイタリア語の勉強をしています。そこそこ料理をし、ホームパーティーで振る舞ったりするのですが、イタリア料理っぽいものが自然と多くなるのも、きっと関係していると思います。盛岡には語学学校もないので、NHKのテレビやラジオを教材に、細々と進めています。ラテン語派生の言葉で文法をかっちりやろうとすると非常に難しいのですが、読み方だけは母音で終わり、日本人が発音しやすい。日本で外国語表記にローマ字を普及させたのはとっても理に適っています。 [...]

806, 2020

クラクション

By |2020年06月08日|Categories: Morinoの部屋|

交差点で止まっていて、青信号になっても一向に前の車が発進しない、併走していた車が突然自分の進路に出てくる、こんな時に皆さんはどうしますか?せっかちな自分は前者なら、軽くぷっと、後者では強く長くクラクションで威嚇?してしまうと思います。いわてに来たのは震災の年でそれから9年近く経ちますが、未だに驚くのは、他人にクラクションを鳴らされたことが一度もないことです。自分は直ぐに車線を変えて決して運転マナーが良い方ではありませんし、信号待ちでついついボオッとしがちですが、自分には我慢できないことが、いわてのドライバーには普通にできるんです。きっと命に関わることにでもならない限り、クラクションを鳴らさないのではないかと思います。 想像するに、「自分のことは少しずつ我慢する」「ひとが不快に感じることはしない」「ちょっと焦っても仕方ない」を、いわての人はとっても大切にし、それらが習慣化しているのだと思います。こうした人の良さ、マナーの良さ、言ってしまえば民度の高さについては、私のように外から来た者は口を揃えて日本一だと言います。街に落ちているゴミが極端に少なく、いつも綺麗です。ぽいっと、道路にものを棄てないのでしょう。極寒にさらされたDNAは、助け合わなければ生きていくことすら困難な歴史のなかで、このように醸成されていったのかもしれません。 [...]

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