研究に対する取り組み

常に良い治療を提供し続けるためには、対象疾患の病態がどのようなものであるか、現在行っている治療が効果的であるか、を評価する必要があります。
疾患、治療の評価は患者さんへ還元することができると私たちは考えています。

当科では、様々な循環器疾患診療の問題解決を目指し、豊富な症例を背景に当院独自の各疾患のレジストリーや、他施設共同臨床研究を行っております。
また、その成果は国内学会、国際学会での発表や、医学論文としての発信もしております。

「Iwate Core Analysis Laboratory (ICAL)」 と「心血管リサーチセンター」

Iwate Core Analysis Laboratory (ICAL) と心血管リサーチセンターは冠動脈インターベンションに関わる臨床研究のデータを独立して解析し、その結果を発信する目的で、2014年に設立されました。

伊藤 智範教授をセンター長とし、画像解析責任者2名(石田 大、木村 琢己)、画像解析専従のスタッフ1名、秘書1名、画像解析医師数名(主に当科大学院生)で構成されています。
ICALでは冠動脈造影の定量的解析(Quantitative Coronary. Angiography, QCA)や光干渉断層法(Optical coherence tomography, OCT)画像の定量的および定性的な解析を行っています。

心血管リサーチセンターでは、ICALが関係した多施設共同研究のデータに加え、当大学を含めた8大学共同研究や当院単施設の登録データ解析などを行っております。
今までの研究実績やこれからの解析予定の研究には以下のものがあります。

  • OCT解析: Mechanism-Elective試験、Mechanism-Ultimaster-elective試験
  • QCA: Mechanism-Ultimaster-electiveおよび-AMI試験、Mechanism-AMI-RCT試験、PREDICTION試験(予定)、REIWA試験(予定)
  • データ解析: 8大学共同研究(心筋梗塞登録研究、たこつぼ症候群登録研究、冠動脈穿孔症例の登録研究など)、Mechanism試験関連のサブ解析、岩手県心筋梗塞登録事業の解析、当科単施設の急性冠症候群や大動脈解離などの登録研究 など

研究内容は、日本循環器学会総会をはじめとする国内学会、アメリカ心臓病学会(ACC)総会、アメリカ心臓病協会(AHA)総会、欧州心臓病学会(ESC)総会、心臓血管カテーテル学会議(TCT)などの国際学会で発表されると共に、査読のある英文科学誌に多数投稿されています。

文責:石田 大

AHA2019@Philadelphiaでのポスター発表(辻、森野、石田)

ソフトウエア情報学部との開発プロジェクト

心臓治療の計画支援ソフトをはじめ、IT技術と臨床医学を結びつけたシステム開発研究を、岩手県立大学ソフトウエア情報学部 土井研究室(先端可視化研究所)とのコラボレーションのもと進めています。
すでに、術前のCT画像の情報を用い、経皮的左心耳閉鎖術の術前治療計画に応用可能な、バーチャル経食道ビュー機能を搭載したカスタムソフトウエアを開発し、提供を開始しました。
株式会社i-Plants Systems 【経食道エコー診断シミュレーションソフトウェア VE-TEE(操作ビデオ)】
冠動脈石灰化の自動検出システム、心電図のクラウド指導判別やクラウド管理、深層学習を用いた心臓3次元構築システムなど、多岐にわたる開発研究を行っております。

文責:森野 禎浩

お問合せ先

岩手医科大学内科学講座循環器内科分野
TEL:019-613-7111(内線8410,6413)
※電話での問合せ 対応可能時間[月~金]9:00~17:00 ※土日・祝日を除きます。