「心不全パンデミックに備える心不全チーム」
「最新のエビデンスに基づいた診断の追求」
「全国有数のIMPELLA使用経験」

概要

心不全とは血液を循環させるポンプの役割を果たす心臓が何らかの原因で機能が低下し、循環不全に陥る病気です。
循環不全が起こると体の至る所に血液が貯留していき、肺に貯まれば胸水・肺水腫となり呼吸困難を、消化管に貯まれば下痢や腹痛を、四肢に貯まれば浮腫みを引き起こします。
心不全は進行性の病気で寿命に直結します。
その患者数は増加傾向で、心不全パンデミックと呼ばれる高齢化社会に伴う心不全患者の激増が確実に起こるとされています。
心不全の原因は様々で虚血性心疾患、不整脈、心筋症、弁膜症など様々な要因で起こります。心不全の治療は対症療法と原因を治療する根本的治療に分かれます。

治療

1.心不全が発症した場合・悪くなった場合

うっ帯したを水分を除去するために利尿薬を、呼吸が苦しいために酸素を投与します。時には人呼吸呼吸器を使うこともあります。心臓の動きが悪く、治療に反応しない場合は強心薬を投与することもあります。

2.原因治療

原因を同定して、可能な限り原因を治療します。原因の同定が難しいこともあり、診断が非常に重要となります。原因の治療に関しては各種治療ページをご参照ください。

当院は経皮的補助カテーテルであるIMPELLAの認可施設であり、国内有数の使用実績があり重症心不全に対しても万全な対応を準備しています。
心不全は今後劇的に増加していき、対応が急務となります。その一環として、心不全を進行させないために多職種心不全チームを立ち上げ、患者教育やスタッフ指導を行っています。

実績

当院でのIMPELLA使用実績は国内有数であり、各種学会でも多くの使用報告を行っています。
心筋生検に関しては年間約100例、その他関連病院からも検体を当科で診断しており取扱検体は200例/年を越します。
また、2019年12月現在東北で三人いるATTR型アミロイドーシス治療薬の処方認定医の一人が在籍しています。
心不全に至る基礎疾患の原因解明のための研究も当チームで行っており、数多くの研究実績があります。

メッセージ

当院では軽症から重症まで心不全診療を行っています。重症心不全患者を救命すること、心不全パンデミックに備えること、診断をつけること、病態解明のために研究を進めることが我々の責務と考えています。