心の筋トレ

週末の夕方にポカリと時間ができたらどうしますか?僕の場合は、大きな書店の最上階から、本を手に取り眺めながらブラブラ降りてくる、がとっても良質な過ごし方です。昼間にどんなにアクティブに動いても、できることなら週末はこれで締めくくりたい。幸いなことに、盛岡には町の規模に不釣り合いな大きな書店が、あちこちにあります。盛岡市は世帯あたりの1年間の本の購入数が何回も1位に輝くぐらい「活字の街」なのです。ちょっぴり内省的な盛岡の人が、凍えるような夜、暖かいミルクコーヒーを片手に本を眺める、なんだかピタリとする光景です。多くの盛岡人にとって、本とは、きっと離せない大切なものです。 [...]

馬とカモシカ

一昨年の秋は日本中が熱狂しました。ラグビーの街、釜石の鵜住居復興スタジアムも好ゲームでした。思い起こすと、大会前から徐々にムードが醸成されました。大泉洋さんが好演するドラマを契機に、興味をもった方が多かったのではないでしょうか。大手企業のサラリーマンが東京郊外の工場に左遷され、縁のないラグビー部のGMを兼務する中で低迷するチームを再建し、さらには自身の再起を図るストーリーでした。米津玄師さんが番組のために書き下ろした楽曲が、各回のエンディング場面の感動量を最高潮にしました。主人公が逆境と対峙する気持ちを上手に表現するテーマソングのタイトル、なぜだか「馬と鹿」です。この2種の動物に関する、驚くほど振り切れたエピソードが揃っていることから、いわてを紹介する本連載にいつか登場させたいと思ってきました。 [...]

ティータイム

バブル崩壊後のゴルフ場は、どこも経営がピンチで、自分が所属するコースも経営が変わりました。ところが、あまり知られてないようですが、2020年はゴルフ場の倒産数が過去最低だったそうです。様々な行動の制限を受け、出張などの仕事が減り、密にならない屋外で精一杯気晴らししたい、そんなゴルファーが増えているのでしょう。さらに最近、ゴルフのハーフセット・クラブがよく売れているそうです。これはきっと、はじめて挑戦をする人まで増えていることを示唆しているでしょう。 [...]

はらたいらさんに全部

ほとんどの時間をいわてで過ごすようになり、もうすぐ一年です。昨年の今頃は暢気にスペインに出張に出かけていたことを思うと、コロナは自分のライフスタイルを180度近く変えました。 [...]

虹の似合うまち

早朝に岩手山の麓に出かけると、雲の切れ目から覗く陽光が湿った空気に反射し、恐ろしいほど綺麗な虹が出ていることがあります。天気予報にもめげず早起きしてゴルフ場に向かう時のご褒美です。今年は、コロナの影響で週末も盛岡にいたので、周辺でたくさんの虹を見ました。車通勤で空を見る機会が増えたことや、心の余裕が影響していますが、これだけ頻繁に虹に出会う理由があるはずです。 [...]

みちのく一人旅

「ここで一緒に死ねたら〜いいと♫」「たとえどんなに灯りが欲しく〜ても〜♪」こんな悲壮感は皆無ですが、高校2年の夏、東北を一人旅したことがあります。「上野発の夜行列車」に乗り、4人掛けの直角シートで3人組の女子大生に囲まれ、終着の青森駅まで揺られました。楽しそうな3人は話しかけてきます。根掘り葉掘り聞いてくるお姉さんたちで、「何処の大学ですか?」、歳より老けて見えたので、適当に「慶応です」。話が長くなってバレない様、早々に眠ろうとしたのですが、隣人は容赦なく自分の肩にもたれかかり爆睡し、16歳には朝までドキドキの深夜急行でした。「青森駅は雪の中」とは真逆、快晴で爽やかな青森駅で下車すると、3人組を含め乗客は青函連絡船に向かいます。函館かぁ、いいなあ、情緒たっぷりの光景を眺めながら、一人寂しく人の群れと反対に歩き、「金木」をめざし五所川原方面に乗り換えました。当時、通学のために毎日3つの電車を乗り換える必要から読書量が増え、太宰の小説を纏めて読んだのをきっかけに、生家の斜陽館まで足を伸ばすことに決めていました。るるぶもgoogleもない時代、津軽鉄道の金木駅を降りた途端自分の位置がわからず、通りすがりのおばあちゃんに道を尋ね絶句しました。何話しているか全くわからん・・・日本語には「種類」があることを初めて体験しました。青森、十和田湖、花輪、盛岡、松島、仙台、周遊券が使えるバスとローカル列車を乗り継ぎながら南下し、途中サウナに寝泊まりし、仙台駅で変なおやじに絡まれながらも、ちょっとだけ成長感をかみしめ夜行で帰途につきました。もちろん盛岡に足を踏み入れたのはこれが初めてで、レトロな建物と駅前のサウナだけ覚えています。多分、公会堂や岩手銀行だったと思います。まさか、将来住む街になるなんて、先のことはわからないものです。 [...]

もり散歩

コロナの影響で学会や会議の出張が無くなり、盛岡で過ごす時間が増えました。会食の激減は飲酒機会を減らすことになり、身体に悪くないのですが、密閉空間でのエクササイズを断念したこともあり、運動不足解消が課題となりました。もともとランニングは大嫌いで、地道に運動を続けるのも苦手です。そこで、知らないところを楽しめて、苦しくない「お散歩」が日課になりました。運動効果を高めるため、心拍数を上げる早歩きです。雨の降っていない夜、盛岡のヒストリカルエリアを、ものすごいスピードで闊歩する大柄の男(少し猫背)を見かけたら、それは僕かもしれません。。。 [...]

もりグルマン その①

この部屋の初稿で書いたヨーグルトの話題が意外に好評で、次はグルメもの、とリクエストがありました。そこで「もりグルマン」と名付け、いわてのおいしいもの(あくまでも私感)をご紹介するシリーズものを展開しようかと思います。いわば、私家版・盛岡のビブグルマン、です。 [...]

ロゴ

講座再編、病院移転という大きな組織改変が済み、ホームページをリニューアルするタイミングでしたので、「教室のロゴ」を作ろう、ということになりました。白衣やTシャツにプリントできるようなシンプルなデザイン、が担当に抜擢したS君への依頼でした。彼は劇団での俳優経験があり、そのセンスと人脈を期待しました。S君を中心に、いわてのシンボルって何だろう、ということになり、やはり「あれ」だけは絶対外せない、というのです。啄木さんに「ふるさとの山」と謳われ、岩手医大のロゴにも、かつて我々のホームページにも使わせて頂いてきた、そう「岩手山」です。 [...]

ヌオ−ブォ・チネマ・パラディーゾ

いわてや盛岡の食、土地・歴史、人についてお話をしてきました。今回は、最近はまっているマイブームの中から、1つご紹介しましょう。外国語を話せるのっていいなあと、誰しも思ったことがあると思いますが、一向に上手くならない英語も、仕事レベルならそれなりに何とかなるので、今さら上達のために頑張って勉強したいとさっぱり思えなくなりました。 [...]

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